鮮やかな赤色と甘酸っぱい香りが魅力の「フランボワーズビネガー(ラズベリービネガー)」。フランス料理では定番の調味料で、実は、サラダやお肉料理、デザートなど色々な使い方ができます。この記事では、フランボワーズビネガーの基本的な知識から、毎日の食卓で試したくなるような意外な使い方まで、その魅力をたっぷりご紹介します!
フランボワーズ(ラズベリー)ビネガーとは?
フランボワーズビネガーとは、その名の通り、フランボワーズを使って作られたフルーツビネガーのことです。ところで、「フランボワーズ」って何のことかご存知ですか? これは木イチゴの仲間のことで、実はラズベリーのフランス語名。ですから、「フランボワーズビネガー」と「ラズベリービネガー」は基本的に同じものを指しています。
このフランボワーズビネガーは、特にフランス料理でよく使われる調味料として知られています。最大の特徴は、なんといってもフランボワーズならではの華やかな香りと甘酸っぱさ。主な用途としては、サラダのドレッシングはもちろん、お肉料理のソース作り、さらにデザートにちょっとアクセントを加えたいときなどに活躍してくれます。

フランボワーズ(ラズベリー)ビネガーの使い方
「フランボワーズのビネガー」と聞けば、なんとなく味や香りの想像はつきますよね。ベリー系の甘酸っぱくて良い香りがするんだろうな、と想像されるかもしれません。まさにその通りで、フルーツ感がしっかりと感じられるのがフランボワーズビネガー(ラズベリービネガー)の特徴です。
ただ、そのフルーティーさゆえに、正直なところ、どんな料理にでも合う万能調味料というわけではありません。個性がはっきりしているため、普段使っている穀物酢や米酢などに置き換えるのは難しいアイテムと言えるでしょう。
ただし、フランボワーズビネガーの持つ爽やかな香りと甘酸っぱさが、食材や他の調味料とピタッとマッチすると、いつもの料理が驚くほど奥深い味わいに変身します。まさに、料理の隠し味やアクセントとして使うことで、その真価を発揮するタイプの調味料です。
ここからは、フランボワーズビネガーを美味しく活用するための具体的な使い方を見ていきましょう!
定番はドレッシング
フランボワーズビネガー(ラズベリービネガー)の使い方として、まず思い浮かぶのがドレッシングではないでしょうか。野菜との相性は抜群で、ドレッシングは定番中の定番の使い方です。難しく考える必要はありません。お好みの野菜に、塩、オリーブオイル、そしてフランボワーズビネガーをサッとかけるだけでも、彩りも香りも華やかな、ちょっとおしゃれなサラダが完成します。いつものサラダが、これだけでレストラン風の一皿になりますよ。
もちろん、自家製ドレッシングの材料としてもフランボワーズビネガーは大活躍!基本的なレシピとしては、オリーブオイル大さじ3に対してフランボワーズビネガーを大さじ1、そこにマスタード小さじ1を加えてよく混ぜ、塩コショウで味を整えるだけ。
これをベースに、みじん切りにした玉ねぎやニンニクなどを加えれば、さらに風味豊かなドレッシングになります。生野菜だけでなく、温野菜やマリネにもよく合うので、ぜひ試してみてください。
ピクルスやラペ
野菜との相性が良いフランボワーズビネガー(ラズベリービネガー)は、ピクルスやキャロットラペといった、いわゆる「酢漬け」系の料理にもぴったりです。いつものお酢をフランボワーズビネガーに変えるだけで、ほんのりピンク色で、フルーティーな香りが楽しめるおしゃれな一品になります。
ただし、フランボワーズビネガーは香りがやや強めなので、ピクルスを作る際に全量をこれにしてしまうと、少し香りが立ちすぎると感じるかもしれません。そんな時は、普段お使いの穀物酢や米酢などに、フランボワーズビネガーを少量混ぜるのがおすすめです。ほんの少し加えるだけでも、フランボワーズの良い香りがふんわりと漂います。ちなみに、筆者は特に人参との相性が良いと感じていて、フランボワーズビネガーを使ったキャロットラペを常備菜としてよく作っています。
カルパッチョ
「え、お魚に合うの?」と意外に思われるかもしれませんが、鮮魚のカルパッチョにフランボワーズビネガーを使うのも、実はとっても美味しいです! 以前、塩締めしたマダイに、オリーブオイルと合わせてフランボワーズビネガーを和えてみたところ、その爽やかな香りが魚の旨味を引き立て、とても上品な味わいになりました。
特に、マダイのような白身魚やホタテなどの魚介類との相性がいいです。いつものレモンや白ワインビネガーの代わりにフランボワーズビネガーを使ってみると、一味違ったカルパッチョが楽しめます。

肉のソース
フランボワーズビネガー(ラズベリービネガー)は、実はお肉料理とも相性が良いです。特に、ステーキや鶏肉・豚肉のソテーなどのソースとして使うと、お店で出てくるような本格的な味わいに仕上がります。
作り方は意外と簡単。お肉を焼いた後のフライパンに残った旨味(肉汁)をそのまま利用します。フライパンにフランボワーズビネガーを加えて、少し煮詰めます。とろみがついてきたら、塩コショウで味を整えれば基本的なソースの完成です。これだけでも十分美味しいですが、さらにコクを出したい場合は、玉ねぎのみじん切りを一緒に炒めたり、赤ワインやバター、はちみつ、お醤油を少し加えたりするのもおすすめです。甘酸っぱいフランボワーズビネガーのソースが、お肉の旨味をぐっと引き立ててくれます。

デザートやジュースにも
お料理だけでなく、デザートやドリンクに使えるのもフランボワーズビネガー(ラズベリービネガー)の嬉しいポイントです。一番簡単なのは、ヨーグルトやバニラアイスクリームにかけること。フランボワーズビネガーの甘酸っぱさが加わるだけで、いつものデザートがワンランクアップします。
また、炭酸水やお水で割って、ビネガードリンクとして楽しむのもおすすめ。お好みの濃さに割って、お好みではちみつやシロップを少し加えても美味しいです。フランボワーズビネガーの爽やかな酸味と香りで、リフレッシュできること間違いなしです。
いかがでしたか? フランボワーズビネガー(ラズベリービネガー)は、たくさんの使い道がある、とっても魅力的な調味料です。ぜひ、いろいろな使い方を試して、お気に入りのレシピを見つけてみてください!